オーストラリアの文学「国際派作家とノーベル賞作家」・・・その1
20世紀に入り、白人開拓者によって形成されたオーストラリア社会の独自の方向性を示す作品が次第に生まれるようになります。
その代表がヘンリー・ハンデル・リチャードスンでした。
彼女が1917年から29年にかけて書いた3部作『リチャード・マーニーの運命』には、ゴールドラッシュ以後、祖国イギリスとオーストラリアの間を揺れ動く開拓者たちの精神的な葛藤や苦悩が描かれています。
また、ヨーロッパ文学の影響を受けた作家としてクリスティナ・ステッドとバトリック・ホワイトがあげられます。
両者ともにヨーロッパやアメリカに滞在した経験をもつ作家であり、インターナショナルな視点に立ち、個人としてのアイデンティティの探求をするタイプの作家でした。