ゴッホを知る 4
1月7日、ゴッホは退院して家に戻りますが、2月9日、再び病院に連れ戻されます。
その月の27日には、彼の病状に不安を覚えた市民たちの請願で病院に監禁されることになります。
しかし彼は、こうした状態にありながらも、不屈の意志をもって、再び制作にとりかかります。
彼が描いたのは、たとえば、酒瓶、水差し、パイプ、玉ねぎ、煙草入れ、ローソク立て、マッチ箱、テオからの手紙、医学書など、彼の生活を支える品物を描き込んだ『玉ねぎのある静物』。
「子供でもあれば殉教者でもある船乗りたちが、その絵を氷島の漁船の船室で見たら、自分の子守唄を思い出させるあの揺りかごに揺られているかんじ」を表現しようとした『揺りかごを揺る女』。
そして『耳を切った自画像』です。
これらの絵は、当時の彼が求めていたものをおのずから示していて、なんともいたましいのです。
4月の末、彼は外人部隊へ入ろうと考えます。
絵を描き続けうるかという不安、テオへの心づかいなどが激しく燃え上がったための思いつきでしょうが、何とか気を持ち直し、5月8日、サン・レミの精神病院へ入院するのです。
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