オーストラリアの文学「国際派作家とノーベル賞作家」・・・その3
バトリック・ホワイトは若い頃の20年間あまりをイギリス、ヨーロッパ、アメリカなどで過ごし、初期の作品のほとんどを海外で書いています。
しかし、彼の小説の多くは、オーストラリアが舞台となっています。
ホワイトがオーストラリアの自然に強い愛着を感じながらも海外に長く住んだのは、オーストラリアの「文化的空白」に耐えられなかったからであると自伝のなかで述べていますが、帰国してからのホワイトも、オーストラリアの文化的状況に対して、とりわけ彼の作品を評価しない批評家たちに対して苦々しい感情を抱いていました。
彼の作品のすべてがイギリスあるいはアメリカで出版されていることからもわかるように、彼の評価は国内におけるよりも海外における方が高かったのです。
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